「後世の政治家から評価されるように」1017高島平 長妻昭演説全文

昨日の記事に引き続き、1017高島平演説会の模様をお伝えします。

立憲民主党代表代行・長妻昭さんの演説は、数字と事実に裏付けられた説得力の中に熱い想いを感じる、すばらしいものでした。

以下、文字起こししていただいた演説全文を掲載します。

立憲民主党の魂を感じてください!

*

「久々の大型新人。そろそろ新しい空気、吸いたくありませんか」

高島平の皆様、こんにちは。

私、立憲民主党代表代行の長妻昭でございます。

私もこういう、これ別に普段着で来たわけではございませんで。

私自分の選挙区からまいりまして、私も激戦を、自民党と横一線ということで、本当は人の応援をしている場合じゃない、こういう風に言ってる声もあるかもしれませんが。

この前田順一郎さんはどうしてもですね、受かってほしい候補者なんですよ。

立憲民主党に前田さん来ていただける、こういう決断をされた。

私は本当にうれしかった。

正直、これほど優秀な人物が埋もれては困るところだったんですね。

希望の党と合流するような話があって、ちょっと話が違ってきた。

そのとき彼が無所属みたいな形になって、埋もれてしまって、ほんとに日本の政治大丈夫か。

実は、この立憲民主党を立ち上げるとき、枝野さんといろんな話をしました。

私の脳裏にあったのは、やっぱり前田さんの顔が浮かびましたよ。

立憲民主党、こういう受け皿をきちっと作って、こういう優秀な人が国会に出て、理念の旗を掲げられるような、そういう受け皿を作る責任が我々あるんじゃないか。

何よりも、有権者のみなさんが投票する先がなくなっちゃう。

自民党とか、自民党に似てるようなとこしかなくなっちゃったら、いったいどこ投票するんだと。

で、前田さんの顔がもう一回浮かんで、やっぱりこういう優秀な人物が、国会にですね、きちっとした理念の旗のもとで活躍してもらわなきゃあ本当に困る。

彼は、丈夫で長持ちだけでなくて、公認会計士だからねぇ。

私あんまり数字得意じゃないんで、国家財政のこともよく、国土交通省にいらっしゃった。

銀行にも勤めて。何度かお酒飲んだこともありますけど、ほんとに知識が豊富で。

そして勇気もあり体力もある。

ここの地域から久々の大型新人。

おんなじ人がここでずーっと当選されておられる。

しかしそろそろ皆様、新しい空気吸いたくありませんか。

ぜひこの前田順一郎に、皆様のお力をください。

「理念そのものを党の名前にした。もうブレようがない」

そして、この立憲民主党でございますが、いまの政治、みなさん見てていかがでございましょうか。

いま、理念が失われつつある。

主義主張もへったくれもなく、好き勝手な政治が続いてるんじゃないでしょうか。

あるいは今回の一連の動きで、政治家の本音も、みなさん垣間見えたんじゃないでしょうか。

理念が揺らいでグラグラしているいまだからこそ、古くさい名前だという指摘もありましたけども、立憲と民主、政治の中で一番重要な2つの価値です。

立憲主義と民主主義。

人類の叡智であります。

皆様一人ひとりの人生とか生活を守るための、人類が幾多の犠牲を出して、やっとつかみ取った輝かしい主義主張理念が立憲主義と民主主義。

この2つの理念を政党の名前に書き込んだわけでありますから、長いものに巻かれようがない。

空気にも流されない。

そういう政党が、日本国の中で、きちっと政界の中で柱を立てる。

そういう政党がなくては困るんじゃないでしょうか。

空気に流されて極端に動くとき、政治に理念がなくなるときです。

今、政治、先ほど安倍総理の話も出ましたけれども、どうでしょうかねぇ。

立憲主義、これは憲法の主たる役割は、国家権力に歯止めをかけることが憲法の役割である、こういう考え方です。

ところが安倍総理は、憲法とはそういう役割だとは考えておられないようだ。

憲法の解釈を自由自在に変える。

そして共謀罪のように内心の自由にも国家権力が踏み込んでいく。

もうお構いなし。

民主主義は、皆様がまず主権者でありますから、情報をまず皆様にお知らせしなければ、皆様判断しようがない。

森友・加計問題、「世も末じゃないでしょうか」

今回の森友・加計学園の問題。

これはですね、相当大きな問題にもかかわらず、国家権力の私物化ということ、皆様に本当の情報が伝えられているでしょうか。

特に森友問題で、官僚がいましたねあの理財局長。

財務省の。

森友学園との面談記録は捨ててしまったと。

じゃあ記録はあるのかというと、記録はない。

じゃあ記憶をたどって答えろというと、いや答える必要はないと。

そういう答弁をされた。

長年国会議員、皆様に雇っていただいておりますけれども、国会の中で、答弁する必要がないというふうに言い放った官僚っていないですよ。

そうしたらば、私一番びっくりしたのは、その人物が国税庁長官に栄転しちゃった。

これちょっとあんまり私話してると血圧が高くなってくるんで、冷静に話さないといけないんですが、これみなさん、世も末じゃないでしょうか。

こんなこと聞いたことない。

みなさんがもし税務署に行って、書類を失くしちゃったけれども処理してくれと言ったら、あなた何考えてるんですか、そんなのできるわけないでしょ、こう冷たく言い放たれるわけでありますが、書類を意図的に失くした疑惑のある人物が国税庁のトップで、そして記者会見も、通常開くはずのものを一切開いてない。

こんな国民のみなさんをバカにした話があるのか。

こんな総理大臣が出てくることを、憲法は想定していない。

もういろんな話がありますけれども、解散もそうですよ。

解散も、いままでは自民党が一番勝てるときに解散してた。

これも問題ですが、今度はもっと悪い。

議論を封じるために、追及を受けたくないから解散するということで、ドイツでもイギリスでも、解散権は厳に制約されてます。

日本でも歴代の総理大臣は解散を自制的にやってた。ただこんなような総理大臣が出てきてしまった。

解散というのは、国民の代表者である国会議員を一気に首切ることですから、一人の人物が、総理大臣が。

こんな強大な国家権力を、追及逃れのために使ってしまう。

こういう総理大臣が出たからには、我々枝野産とも話して、憲法の議論、我々は一行も一文字も変えちゃいかんという立場じゃありません。

もし変えるんだったら解散権を制約する。

こういう条項を入れなければ、全部選挙がですね、政権の都合のいいタイミングや、そして情報隠しに衆議院選挙が使われてしまう、民主主義が踏みにじられる、こんなバカなことがあっていいんでしょうか。
我々といたしましては、憲法改正はもちろん最優先課題ではありません。国政上の。ただそういうような議論、立憲主義をきちっと歯止めをかける観点からの議論としては、してもいいんではないかという立場であります。

人のために働きたい、その想いを阻む無数の壁

そしてもうひとつは、いまの日本国の社会でありますけれでも、みなさんこの世に生まれたからには、一度きりの人生、生かされている命であります。

どなたでも自分の力を発揮したい、

そして社会の中で役に立ちたい。

人のために何かをしたいと思う気持ちはどなたでもあると思うんですよね。

ところが日本の社会は、随所に壁があって、力の発揮を邪魔する壁がいっぱいあって、なかなか、せっかくの力が発揮できずに潰されている。

そしてそういう壁に何度もぶち当たることで、もうやる気も失せてしまう。

こういうもったいないことが日本の国の随所で起こっていて、そこをひとつひとつ取り除いて、皆様方の力が発揮できるような環境を作ることで、経済や社会の基盤を固める。

下からの経済改革、下から変える、その考え方をヨーロッパ諸国に行くといつも感じるんですね。

ヨーロッパの国々、男性も女性も、平日は夕食、家族とともにするんですよ。

毎日ほぼ。

私いろんな国行って聞いてまいりました。

日本はなかなかそういうことはままならない。

まじめに、長時間働いているのになぜ、ヨーロッパの国々に比べて生活の質が格段に低いのか。

これ何かおかしいんじゃないでしょうか。

非正規雇用が4割を超えた。

年収も全然上がらない。

結婚率も正社員の半分。

いまや、日本国男性の4人に1人が一生結婚しない。

こういう時代がやってきてるじゃないですか。

こんな日本に誰がしたんだ。

かつて経済界が雇用のポートフォリオ論というものを唱えて、日本の企業は正社員ばっかりが多い、だから景気が悪くなったときに余剰人員を抱えて、過剰な人件費が経営を圧迫する。

だから解雇しやすい労働者をいっぱい作れば日本の企業はよくなる、日本の経済もよくなる、これこそが世界経済の中で戦う日本国の姿だ、こういうことをですね、1990年代提唱した。

一見なるほどと思ったんですけど、自民党もそれ真に受けちゃった。

どんどん規制緩和して小泉純一郎が派遣を緩和した。

日本国はそれまで派遣労働は禁止されてたんですから。

派遣労働禁止されてたんですよ。

どんどんどんどん緩和して4割以上が非正規雇用。

こんな国ありません。

ズタズタにしてしまった。

社会も経済も。

じゃあ稼ぐ力は上がったか。

さっきの経済界の話。

解雇しやすい労働者をいっぱい作れば、日本企業も世界経済の中で戦っていける。実は逆になったんですね。

稼ぐ力である労働生産性。

スキルや熟練度が上がらないんで、非正規雇用の方々は。結局は、稼ぐ力は先進国で20位まで下がってしまいました。

経済にとってもマイナス、社会にとってもマイナス。

この失敗を、なぜ自民党は反省しないのか。

今回働き方改革ということで出してきましたけれでも、これ噴飯物です。一ヶ月の残業が100時間までOKだ。

こんなバカな話あるのか。

過労死ラインをとっくに超えてる。

過労死のご遺族の方が私のところに来られました。

こんな法案が通ったら過労死が増えるからやめてほしい。

挙句の果てに残業代ゼロ法案。

これも秋の臨時国会に出てきます。

いつまでたっても、自民党政権は、働く人を痛めつければ経済がよくなるという間違った考え方を未だに推し進めて、人々の力を潰している。

こういうことがあるから日本の経済は、中長期的にずっと低迷を続けてるんです。

格差が拡大する国は、経済は成長しない。これはいまIMFでも、OECDでも、ノーベル経済学賞のスティグリッツ教授とも私意見交換しましたが、これはいまや世界の共通認識なんです。

ここの認識をきちんと持って。

「政治を最も必要とする人は、政治から最も遠くにいる」

あと教育もそうなんですね。

どういうご家庭に生まれるかで、受ける教育のレベルが全然ちがう。

普通の平均年収のサラリーマンでも、子ども二人大学行かせるのはいま日本で、至難の業ですよ。

年収400万以下のご家庭は大学進学率3割しかない。

いまや日本国の4年制大学進学率何割かご存知でしょうか。

5割。

先進30ヶ国の平均の4年制大学進学率6割ですから。

いまや先進国平均よりも大学進学率下がっちゃった。

意欲と能力があっても、適切な教育を受けられずに埋もれている能力がたくさんある。

ここに光を当てないでどうするんでしょう。

男女の賃金格差も相当激しい。

倍以上です。

政治を最も必要とする人は、政治から最も遠くにいる。

こういう言葉があります。

そりゃ税金も多くいる。

なかなか献金するにも余裕がない。

公共事業の背景にいる建設会社は、何百万円もパーティ券も買って、ぽんぽんぽんぽん献金してくる。

政治家はどうしてもそういうところに目が向きがちですけれども、そういう我々は草の根の、下からの経済改革、これほどまじめに働いているわが日本なのに、なんでヨーロッパ諸国に比べてこんなに生活の質が低いのか。

これを改善すれば日本はもっと良くなる。こういうことを我々は申し上げているところでございます。

安全保障、「専守防衛の枠内でやるべきことはたくさんある」

そして最後に、安全保障の話を申し上げたいと思います。

これ心配なみなさん多いと思いますね。北朝鮮の核とかミサイル。

いったい立憲民主党はどういうふうに考えているのか。

これですね、注意しないといけないのは、集団的自衛権、フルスペックの集団的自衛権を入れて、地球の裏側まで武力行使ができるようにする、こうすれば日本の国は万全に守れる。

こんなような議論がありますが、北朝鮮の話と絡めてこれを言うのは、非常に間違った議論を呼ぶ可能性がある。

北朝鮮の問題はあくまでもわが国の危機ですこれは。

わが国の個別的自衛権の、そして専守防衛の枠内でやるべきことがたくさんある。

我々は、専守防衛の範囲内で、たとえば北朝鮮からのミサイルを防御する仕組み、これも万全なものにしていく。

そして外交についても、私も今年の5月の前後に、北朝鮮問題を議論するためにアメリカと中国と韓国3ヶ国行ってまいりました。

国会議員といろいろ議論してまいりました。

いろんな情報を得ました。

私もいろんな提言をしましたが、ひとつわかったのは、最大のポイントは中国が北朝鮮に未だに原油を輸出していることです。

それによって北朝鮮の軍事活動がいまでもできている。

北朝鮮への中国からの原油の輸出を止めれば、段階的に止めれば、北朝鮮は話し合いのテーブルについてくる可能性はあるわけです。

日本と中国と韓国の外交、いまうまくいってるんでしょうか。

これをきちっと手当てをして、中国からの原油の輸出をなんとかですね、止めていく。こういうポイントも今回の問題の大きな鍵となるわけです。

安全保障については、国会議員の中で2つの大きな考え方の違いがあります。

ひとつの考え方は、安全保障は自衛隊の武力行使の限界、どこまで武力行使をしていいのか、これをまず幅広くとっておくべきである。

地球の裏側まで、フルスペックの集団的自衛権も入れる。

幅広くとっておいた上で、何かことが起これば抑制的に、それを抑えながら対応することが必要なんじゃないのかと。

あらかじめ幅広く武力行使の限界を取ることが必要だ。

こういう考え方がひとつあるんですね。

私はその考え方には与しません、この考え方。

過去の日本の歴史、世界の歴史を見ると、一回軍事活動の限界点を拡大してしまうと、必要か必要でないかにかかわらず、結局はそこまで来てしまうんですよ最後。

それが軍事活動の宿命であります。

我々はそうではない。

あくまでも専守防衛の範囲内で、やるべきことを着実にやっていく。

慎重に現実的に対応していく。

そのことで、わが国の危機は守ることができる。

近くは現実的に、遠くは抑制的に対応するのが、わが日本の安全保障のあるべき姿なのではないか。

私は、日本が唯一の被爆国として、世界平和を実現する鍵となる国になる。世界に行くと相当期待は高いです。日本の平和ブランドはまだ生きてます。

ぜひ、310万人の犠牲者を出し、そして210兆円もの税金を使って、あの悲惨な戦争が起こり、終わりました。

この貴重な経験を持っているわが国ですから、わが国独自の安全保障の考え方があってしかるべきである。

しかもそれは、我々は決して空想ではなくて、現実的な、これまで日本が歩んできた安全保障の考え方を基本的に踏襲するのが、我々立憲民主党でございます。

「後世の政治家から、日本の転換点であったと評価されるように」

ぜひ、イケイケドンドン、安全保障も、憲法も、イケイケドンドンで、本当にそういう政治ばかりでいいのか。

しかもその背景には理念があるのかどうか。

立憲民主という、我々の理念を刻んだ党名でありますから、理念がブレることはありませんし、間違えてわが党に入ってくる人もいないでしょう。

立憲主義や民主主義を軽んじている人が、立憲民主党に入るわけがない。

まあ安倍さんはうちの党に申し込みは絶対しないでしょう。

まあ始めっからしないと思いますけど。

立憲主義を非常に軽んじている今の政権に、きちっとした理念を掲げて、日本国が、社会が、空気に流されて一方的な方向に行きそうになったときに、きちっと歯止めをかけて、微動だにせずに、日本の中心で、政治の中心で柱となるような、そういう政党がなければ、日本の国は、これから危うくなるんじゃないかという強い問題意識を持って、結党したわけです。

ぜひみなさん、この地区では、幸い、この前田順一郎さんという優秀な方がわが党に来てくれました。

全国でほんとは、選挙区でもっと多くの候補を立てたかったわけでありますけれども、やはり、馳せ参じていただいたこの地区で、みなさんぜひ、この立憲民主党の火を灯していただいて、必ず後世の政治家から、ああ立憲民主党ができたことによって、日本は一気に流されそうになったけれども、ギリギリ留めることができた留まった、そして正しい方向に方向転換ができた、それが立憲民主党だったと、こういうように言われるように、我々もがんばりますんで。

ここで前田さんが議席を得るか否かは、大げさじゃなくて、日本の行く末も相当左右する。

それだけの矜持を持って、世の中を変えていきたいと思っております。

ぜひみなさん、前田さんをよろしくお願いします。

どうもありがとうございました。